[予約サイトの現状と方向]㈱アルメックス 情報システム事業部 事業企画部 営業推進課 課長 佐藤美由紀

[ハピホテ予約]
・・・マイル活用の販促プロモーションも実施 新規利用者の開拓と利用促進にさらに注力

 昨年9月にスタートした㈱アルメックスの「ハピホテ予約」。サービス開始以降、順調に加盟店、利用件数を増加させている。システムの概要・特徴、利用の現状、効果的な活用例などを、「ハピホテ予約」を担当する同社・情報システム事業部事業企画部営業推進課課長・佐藤美由紀氏に伺った。

システムの概要

 まず、「ハピホテ予約」の基本的な概要を整理しておこう。
●初期設備・費用
「ハピホテ予約」を開始するには、同社のハピホテルマイルへの加盟が必要。加盟店(現在900店舗)であれば、追加設備や初期登録費は不要。未加盟店はハピホテマイルに加盟しハピホテタッチ端末の導入が必要。もちろん、同社以外のフロントコンピュータを使用するホテルでもハピホテタッチを導入し「ハピホテ予約」を開始できる。
●予約方法等
・予約方法=事前予約(最大60日前~前日)と当日予約。
・決済方法=クレジットカード事前決済と現地決済を選択できる。現地決済は、SMS認証(予約時に携帯電話番号を入力させ認証番号を送付。予約画面で認証番号を入力)を実施する/実施しない、を選択できる。 
・販売方法=客室指定やランク指定のほか、複数のプランの設定販売が可能。
・予約確認方法=事前予約では、オーナー管理画面とハピホテタッチPCにメールで通知。当日予約はこれに電話(自動音声)通知も加わる。
●ランニングコスト
 固定の月額料金は不要。成果報酬で成立した予約に手数料がかかる(予約金額の8%)。クレジットカード決済時はクレジット手数料が加わる(予約金額の5%)。他にハピホテタッチ使用料が利用金額の1~2%。
 手数料は毎月10日締め・翌月末にホテルからアルメックスに支払う。クレジット決済は月末締め・翌々月20日に手数料を差引きアルメックスからホテルに支払われる。

アプリは10万DLを超え利用実績も着実に増加

 アルメックスは、2007年9月にレジャー・ラブホテル検索サイト「ハッピー・ホテル」をスタート。今年9月時点で掲載ホテル数・6,839件、会員数は約114万人、アクセス数は月間最大で6,550万PVにのぼる。佐藤美由紀
氏は「“検索サイトから集客サイトへ”という意図で、実際にホテルにお客様を送客する仕組みとしてハピホテ予約を開始しました」という。
「ハピホテ予約」は2015年9月にサ
ービスを開始。1年を経た今年9月時点で、掲載ホテル数266件、アプリのダウンロード数は11万を超え、利用実績も増加傾向で月間最大1,821組(今年8月)の送客を実現している。
「予約販売の場合、通常料金よりも高い設定で販売するケースが多く、単価アップにも貢献しています。飲食サービス等を付加した予約プランとすることで、利用者は通常料金との価格差を納得されています」(佐藤氏)。利用実績のデータをみると、全国平均で日~木曜日が10,286円、金曜日が12,663円、土・祝前日が15,338円だ。
 いくつかのプラン例をみてみよう。「週末スパルームプラン」=人気の高いスパルームの週末利用を確保でき酒類のサービス付きとすることで通常料金より+2,000円で販売。「クリスマス特別プラン」や「記念日プラン」などでは、シャンパンやケーキ等のサービスを付けて通常料金より+1万円以上のケースもみられる。地方においても、一般の宿泊施設が満室になる、花火大会やお祭りといったイベントに合わせ、各種サービスを付加させた特別プランで高単価販売を図るケースも見られる。反対に、「週末女子会プラン」=酒類サービス付きで通常料金より-300円といったお得感を打ち出し、新規客層の開拓を目的に活用する例もみられる。
 同じ客室を、低稼働時期にはお得感を打出した価格で新規客開拓に、高稼働時期にはサービス付加の高単価販売で単価アップを図る等々、ホテルの目的に応じた活用がなされているといえる。とくに新規顧客を開拓し利用者増につなげるべく「今春から“女子会プラン”と“ビジネスプラン”を独立させたコーナーを設け、利用者への訴求強化を図っています」(佐藤氏)といった取組みも行なわれている。
 その他にも、ハピホテマイルとの連動で利用促進を図るべく「ハピホテ予約キャンペーン」(9月26日~10月末)も実施。初めてハピホテ予約を利用したお客様・先着1,000名に500マイルをプレゼントするというものだ。「レジャー・ラブホテルも予約利用ができることをアピールし、予約利用の促進ににつながるように、今後も、マイルプレゼント等の販促プロモーションに力を注いでいきます」(佐藤氏)という。

「Loveinn Japan」で海外予約も来春にスタート予定

 アルメックスは、今年4月に、海外向けレジャー・ラブホテルのポータルサイト「Loveinn Japan」を開設した。現状は、日本独自の宿泊業態であるレジャー・ラブホテルの魅力や利用方法の解説等を重視した内容だが、来春より、予約サイトとしての機能をスタートさせる。予約掲載の募集は年末から開始する予定だ。
 現在、海外OTA(オンライン・トラベル・エージェント/エクスペディアやブッキングドットコムなど)に掲載しインバウンド客の獲得を進めるレジャー・ラブホテルも増えてきている。しかし現状は、海外OTA各社は、レジャー・ラブホテルに関しては試用運用の位置づけで、地域限定で4号営業は基本的に掲載不可の状況だ。レジャー・ラブホテルに興味を抱く外国人旅行者は多い。地方でもインバウンド客を獲得したいという4号営業ホテルにとって待ち望まれている予約サイトといえる。さらにこのサービスにおいては「コールセンターを設け、利用者・ホテル・通訳の3者同時通話ができる翻訳サービスや、外国人向けのHP制作サービスなども実施する予定です」(佐藤氏)。レジャー・ラブホテルの運営の現状に即したインバウンド予約サービスとして期待したい。

掲載:LH-NEXT vol.30(2016年10月31日発刊)