【百家争論】嶋ちゃんのワンポイントアドバイス・・・NO.7

~ホテルは進化・変化が必要~

 ホテル業に携わっていながら、日頃の仕事に没頭しているためか、なかなかプライベートの利用は、減少気味になります。いけないことですね。そんなことが、浮かんだことから、先日、京都に出かけてきました。まぁ、女房のゴマスリ、日頃のガス抜きですね。やはりホテル業として、いろいろなホテルに泊まり歩くのは嫌いでもありませんが、どうせ泊まるなら女性目線で、ということで、カミさんに選ばせたのですが、何と、京都です。いゃ、嫌いではありません。今やインバウンドにおいても、もっとも人気の観光地のトップですから。以前、業界のインバウンド関係者に聞いたことがあります。「訪日観光客を京都に案内するのはいいけれど、ツアー客で困るのは、大型バスの駐車場がない、ということです」と、嘆く。つまりは、それほど外国人客が多いということです。

 想像通り、京都に着いたら外国人だらけ。日本人は我々夫婦のみか、と思うほど。ブツブツ文句もいいたくなったが、我慢我慢でカミさんに従う。予約したホテルは、一流とはいえず、ランクはそれよりも2ランクほど下――亭主の財布の中身を確認したようだ――しかし、さすが京都。ロビーに踏み入れた途端。感激しました。そこには、日本があり、ちょっと早めの“季節の色”がそこにはありました。周辺の景色とは、違った“異空間・非日常空間”。「レジャー・ラブホテル」とて同様です。大々的に改装ということになれば、大きな資金も必要です。しかし、ロビー回りをちょっと変えるだけで、季節感を表現するには、それほど多くの資金・予算は必要ないでしょう。いつもと違う季節がそこにある。春は桜のピンク。夏は海のブルー。これらは、LEDを使用することによって、変化は自在にできます。もちろん、装飾も工夫すれば、ベストです。案内された部屋内は、いささかがっかりしました。ロビーの異空間・非日常が、モロに日常です。たとえば、ベッドライナーひとつでも、季節感は欲しいし、インバウンド客が多ければ、“和”のライナーくらいは工夫して欲しいものです。「レジャー・ラブホテル」とて、常連のお客様を飽きさせない変化・進化は改装だけではなく、ほんの少し考え方の方向を変えてみると、意外に簡単に変化の表現はできるものです。ご参考になれば、幸いです。さぁ、ゴールデンウィークは、何を仕掛けますかね。

 恐らく、この原稿はベランダの主にボツにされそう。善い週末を。

PROFILE

㈱トラスター 代表取締役 嶋野宏見
(しまの・ひろみ)
関東を中心に30店舗を運営受託。コンサルティングにも対応。ホテル歴25年以上のキャリアを活かした運営手法で顧客満足と利益確保を両立。