[インタビュー]ランシステムに聞く~複合カフェの現状と飲材提供システム

 複合カフェ「自遊空間」を展開する㈱ランシステムが、昨年5月からスタートさせたレジャーホテル向けの食材提供システムへの注目が高まっている。
 同社は、複合カフェという業態のパイオニアであると同時に、全国に187店舗を展開し1,200万人を超える会員を擁するリーディングカンパニーだ。
 この10年で急速に進化を遂げた複合カフェの現状と、同社の食材提供システムについて、同社事業企画部部長・滝川展広氏に聞いた。

――現在、身近なアミューズメント施設として人気を得ている複合カフェですが、その発展の経緯は
滝川 1970年代に「マンガ喫茶」が生まれ、90年代になるとPCを備えた「インターネット喫茶」が登場、さらにゲームやビリヤード、卓球、カラオケ、ダーツなど多彩なコンテンツを取り込んで「複合カフェ」へと進化してきました。ですから、複合カフェというのは「時間課金システムで多彩なアミューズメントを提供する時間・空間消費型施設」の総称ということになります。
 当社が「自遊空間」のブランドで1号店を出店したのが1998年です。その後、他社も参入し、2000年代になって市場が急速に拡大。複合カフェ白書の推計値ですが、2011年には総店舗数が3,214店、市場規模は2,667億円とみられています。

――この2~3年の状況は。
滝川 利用者数は減少してはいませんが伸び率が小さくなり、市場は横ばいの状況といえます。
その要因は、1つは、これまで新しいコンテンツを取り込んで利用者層を拡大してきましたが、この2、3年、強力な新しいコンテンツがないこと。もう1つは、スマートフォンやタブレットPCなどモバイルPCの普及に伴って、複合カフェにおけるPCへのニーズが急速に変わってきていることが挙げられます。通常のネット検索等ならモバイルで対応できてしまいますからね。
 現在の複合カフェでは、自宅のPCやモバイルPCではできない楽しさ、あるいはより便利なビジネス利用の環境を提供することが求められています。充実したネット環境や設備のもとでのネットゲームのニーズは確実に伸びており、戦闘系のゲームなどではスカイプを通して他の店舗にいる仲間と「いま攻撃して!」など会話をしながら楽しんでいる。従来からの友人が別々の店舗で同じネットゲームで遊ぶ。また、ネットゲームを通してネット上で友人となる。遊び方やコミュニケーションの仕方が以前とは大きく変わってきていますね。

――利用者層は。
滝川 20代から40代が中心です。客単価1,000円の商売なので、中・高校生には少し高いといえます。
 男女比は、7対3で男性が多い。以前、カップル席ができはじめた頃はカップル利用が大きく増えましたが、2、3年前から行政の指導もあり同業者の組織である日本複合カフェ協会で自主基準を設けてブース扉などを撤去していったことに伴って、やはり減少しました。ただ、ビリヤードや卓球、ダーツなど、いわば“動”のコンテンツは、複数の友人同士に加えカップルに楽しんでいただいています。またファミリー利用も着実に増えています。いま、重視しているのがシニア層の獲得です。シニア割引なども実施していますが、シニア層には、やはり気配りのある高品質なサービスが重要であり、シニア層に支持されるためのサービス強化に力を注いでいます。

――貴社がレジャーホテルに向けての飲材提供システムをスタートした背景は。
滝川 「自遊空間」では、サービス向上と競争力強化のために飲食の充実が必要と考え、3年前に、社内で飲食を専門に担うセクションを設けて、物流を変え大幅なコストダウンを図り、飲食サービスに本格的に取り組み始めました。その結果、創業当時は5%に満たなかった飲食売上げが、現在では約10%にまで伸びてきました。
 複合カフェでの飲食提供に求められることは、専門の調理師が本格的な厨房で調理するのではありませんから、簡単に調理ができ誰がつくっても同じ味になること、そして多品種・少ロットで在庫管理できること、です。
 調理師はいないが飲食を提供する他業種の施設にも、こられのノウハウは有効に活用できる。そこで注目したのがレジャーホテルでした。ホテル側の手間とコストを抑えながら、利用者に魅力的な飲食を提供できることになり、ホテルにとってもメリットは大きいと思ったのです。さらに、ホテル内で新メニュー採用のたびにメニューPOPをつくるのはたいへんですから、POPも無料で制作し提供することにしました。
 今夏のスタート以降、調理のしやすさ、小ロットの提供、無料POP制作、さらに味も高い評価をいただき、おかげさまで順調に契約ホテル数が増えております。当社では、さらにレジャーホテルにとってメリットのある食材提供を行なっていきたいと思っておりますので、ご要望やご相談があれば、ぜひ、お気軽にご連絡していただきたいと思っております。

≫≫ランシステムのレジャーホテル向け食材提供システムはこちら
http://www.teidan.co.jp/wp/wp-content/uploads/LH14ran.pdf

≫≫ランシステムのホームページはこちら
http://www.runsystem.co.jp/