【百家争論】嶋ちゃんのワンポイントアドバイス・・・No.13 [懸垂幕について]

新年あけまして、おめでとうございます。
とは申せ、若干、遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

私ごとですが、今年は都内のシティホテルでゆっくりさせていただきました。これも、日頃の“ツミ”ほろぼしというやつです。しかし、どうでしょうか。やはり、ホテル屋の性ですかね。このシティホテル、景観と寝るだけですね。やはり、レジャー・ラブホテルは、数倍楽しい空間であることに、今更ながら気づいたしだいです。

そんなことを考えていましたが、今回は、看板・懸垂幕(ケンスイマク)について、再考してみました。
看板の規制が施行したのは、2011年の「風営法政令改正」時でしたね。もちろん、風俗特殊営業(4号営業)が対象ということです。多くの郊外店舗の場合、「入り易さ」や「レストランのスペース」がない、等の理由で、4号営業の届け出を申請、或いは強制的に加入させられた。という経緯があります。
ところが、数年経ってみると、この看板の威力の大きさを知ることになります。なぜなら、郊外の多くのホテルの場合、その立地は、目立たない場所にあるわけですから、看板がなければ辿りつけません。最初の頃は、「通い慣れたいつもの道」ということで、看板(誘導)は気にもしてなかったのですが、当時、レジャー・ラブホテルのいわゆる常連客は、7~8割と高かったように思います。ところが、彼女・彼らの多くは、結婚あるいは別離ということで、特定のホテルは使われなくなる。あるいは、別のホテルへ、ということになる。そこに、2~3割の利用者が蠢く。これが今日では、5~6割になっているように思うのですが、いかがでしょうか。
そうなってくると、「看板・懸垂幕」は必須ということになるでしょう。離婚・不倫等が増加傾向にある今日、初めての利用者に知らせる「看板」は重要でもあるわけです。ところが、先にも記したように、4号営業店(ちなみにその数、全国で約5,700店舗?)は、営業店舗敷地以外では、看板はキンシという規制です。そうなってくると、新規客はますます減少することになります。したがって、ほんの一部の顧客ということで、ますます売上は減少ということになるわけです。
ちなみに、かつての状況からみれば、その多くは野中の一軒家。あるいは雑木林の中に、ホテルは存在しました。高速道路のインター付近にできる前のことです。やがて時代は、周辺が整理され、住宅が進出してきたわけです。そのことによって、国道あるいは市道から、ますます視認性は悪くなり、加えて、看板のキンシで、目的地が、存在が解らない状態になった。ということです。

先述したように、4号での敷地内以外の看板は、キンシです(神奈川の一部では、許されている?)。そこに、懸垂幕・いわば垂れ幕ですが、この工夫をしてみてはどうか、ということです。あるホテルでは、リニューアルオープンとして、5年も、6年も雨風に汚れた垂れ幕を下げているところがありましたが、これは、逆効果でしょう。もう少し効果のある垂れ幕が必要ですね。

私が運営を任されているホテルさんでは、まず、この看板・懸垂幕をチェックし、見直します。そこで、改装とは別に、幕の位置も移動するわけです。そのことによって、日頃の景色と変わり、歩行者や車の方の目線も変わり、より目立つという具合です。敷地内の看板とて、同様です。これらは、半年から1年以内には、新しい物に交換してほしいものです。

なお、新宿・歌舞伎町にある80数件のレジャー・ラブホテルで、4号営業店は、20店舗弱でしょう。みなさん、そこにはそれぞれの理由が・・・。

ちょっと、長くなりました。
今年も、よろしくお願いいたします。

PROFILE

㈱トラスター
代表取締役
嶋野宏見
(しまの・ひろみ)
関東を中心に30店舗を運営受託。
コンサルティングにも対応。ホテル歴25年以上のキャリアを活かした運営手法で顧客満足と利益確保を両立。