【百家争論】嶋ちゃんのワンポイントアドバイス・・・No.10“改装”に想う

 あれは、6月あたりにみた、8月の天気予報だったか。確か予報では、この8月は“猛暑”のはず。ところが、7月末はその予兆はあったものの、8月に入ったら、毎日、雨。まるで“梅雨”の季節ですね。最近のニュースでは、関東では17日連続の雨とか。この天気、皆さん方のホテルではどのように影響しますか。アウトドアのビジネス、たとえば夏休みに集客を期待する海・プールなどは、閑散とし、大いなる打撃とか。なかなか“ヨミ”は難しいものです。

 ところで、運営受託会社を経営していると、いろいろな相談事が毎日。最近、特に多いのが「改装」ですね。こちらは運営受託であって、設計・デザイン会社ではないのですが、やたらと相談事が多い。この根底にあるものは何かといえば、改装にかける「適正な費用」ということでしょうか。かつて業界では、7~10年のスパンで大規模改装は一般的でした。しかし、集客・売上の低下は改装にかける期間・費用を延期・低下させています。さらに、マーケットの変化が大きな過ちを生む結果にもなっているようです。
 つまり、かつては改装すれば、しただけの効果がそれほど時間を必要とせずに現われたのですが、人口減・利用者減の今日では、その効果は予想に反している、ともいえます。関東のある地域のホテルさんでは、買収し、その買収額以上の改装費用を注ぎ込んだのですが、いかんせんその地域のマーケットは、今や以前のような集客・売上もなく、辟易しているとのこと。残念ながら、これがすべてとはいわないまでも、現実でもあるわけです。改装による償却の税対策どころではない、ともいえます。

 そこで、改装で大きな投資をするのではなく、個性豊かな「レジャー・ラブホテル」をどう主張すべきか、ということを考えてみました。

1、「食事を充実させるレストランホテル」(ファミレス・定食屋さん以上の味・ボリュームであって、安価で出す。理想的には、仕入れ原価が理想。食事をして休憩であっても、3800円。といったところ)

2、「スパホテル」(お風呂が大きなホテルは、これまでの入浴剤だけではなく、全身トリートメント・パック、ラブホテルらしいマッサージジェルなど、あらゆる遊び・癒しを充実させる)

3、「4号ホテルなら、ギトギトのラブホテル」(“ラブホテル”感満載のいやらしさを演出)

4、「昭和のラブホテル」(古いホテルなら、古さを逆手に徹底的に昭和レトロで演出)

 といったところが、改装費用をかけずに集客アップを図る一試案とも思えるのですが。設計・デザイン事務所さんに怒られますかね。

PROFILE

㈱トラスター 代表取締役 嶋野宏見
(しまの・ひろみ)
関東を中心に30店舗を運営受託。コンサルティングにも対応。ホテル歴25年以上のキャリアを活かした運営手法で顧客満足と利益確保を両立。