「神田村のベランダから・・・」~ラブホ 米子で殺人未遂 三重で火災男女死亡~
「神田村のベランダから・・・」 ~ラブホ 米子で殺人未遂 三重で火災男女死亡~ http://teidan.livedoor.biz/設計デザイナー16人インタビュー
~2012年の「業界動向」「設計デザインのキーワード」「4号営業ホテル改装の重視点」 昨年の風営法政令改正に伴って、新法ホテルの76.8%が4号営業に移行した。4号営業のほうが営業上有利との判断からの選択だったわけだが、昨年の夏以降、集客・売上げを低下させる4号営業ホテルが増えはじめ、新4号営業ホテルの中でも二極化が進みはじめている。 今後、4号営業として、どのようなホテルづくり、魅力の付加が求められるのか。今年の業界動向の予測とともに4号営業ホテル改装の重視点について、全国で活躍している16人の設計デザイナーにインタビューした。 <季刊『LH-NEXT』vol.11(2012年1月31日発刊)掲載> ≫≫インタビューページはこちらショッピングモールに「Beauty Queen」オープン!
「LH-NEXTショッピングモール」に「Beauty Queen」がオープン! 女性が企画・商品選定・運用するアダルトグッズショップです。女性視点のアダルグッズとビューティ関連商品が満載。ぜひ、ご覧下さい。 ≫≫「Beauty Queen」はこちら https://shop.lh-next.net/r18/shop.cgi?shop_id=55「神田村のベランダから・・・」~宿泊業、東電に値上げ再考要望へ~
「神田村のベランダから・・・」 ~宿泊業、東電に値上げ再考要望へ~ http://teidan.livedoor.biz/季刊『LH-NEXT』連載バックナンバー更新
<季刊『LH-NEXT』連載バックナンバー>のコーナーに、vol.11掲載の主な連載をアップしました。 ●「ホスピタリティ具現化」の仕組みづくり⑨ 「広告宣伝」編―― 訴求ポイントを明確にして看板・雑誌広告からWebに誘導 (株)マークス 代表取締役 氏家正裕 ≫≫ http://www.teidan.co.jp/rensai_bn/rensai_bn001.html ●スタッフ育成のコミュニケーション④ 7つのレベル~相手への伝え方~ (株)オーシャンズ 代表取締役 三井 裕 ≫≫ http://www.teidan.co.jp/rensai_bn/my.html ●企画部は、今日も何でも屋!?⑩ 新年! 新体制で変革にチャレンジ ホテル企画担当 緒方なな ≫≫ http://www.teidan.co.jp/rensai_bn/on.html ●初心者のためのPC&Web講座⑤ YouTubeやニコニコ動画の「動画共有サイト」に注目 ITライター 岩佐義人 ≫≫ http://www.teidan.co.jp/rensai_bn/iy.html ●女性視点のホテルづくり⑤ 女性の“五感”に訴えるオペレーション Re Design 代表 オザワリエ ≫≫ http://www.teidan.co.jp/rensai_bn/or.html ●神田村のベランダから…。⑪ (株)テイダン 代表取締役 湯本隆信 ≫≫ http://www.teidan.co.jp/rensai_bn/yt-2.html ●経営者のための税務・財務のポイント⑪ 消費税の仕入税額控除と課税割合 税理士 本村龍史 ≫≫ http://www.teidan.co.jp/rensai_bn/mt.html[税務・経営最新情報]第30回:「確定申告期間と振替日」
年が明け、平成23年分の確定申告の申告準備が始まっていることと思います。今年の申告期間・申告期限と納期限(振替日)の確認をしましょう。 1.申告期間・申告期限 今年の確定申告の申告期間・申告期限については、次の通りです。今年は、消費税等(消費税及び地方消費税)の申告期限である3月31日が土曜日であることから、通常の期限とは若干異なる点に注意します。 <税目> <確定申告の申告期間・申告期限> ●所得税・・・申告期間:平成24年2月16日(木)~3月15日(木) ●贈与税・・・申告期間:平成24年2月1日(水)~3月15日(木) ●個人事業者の消費税等・・・申告期限:平成24年4月2日(月) サラリーマンの還付申告(医療費控除や寄付金控除、ローン控除などを受ける場合)は、上記期限は関係なく提出できますので、サラリーマンの還付申告は早く提出してしまいましょう。還付もその分早く受け取れます。 また、税制改正により、平成23年分からは本来所得税の確定申告すべき人が源泉徴収税額の還付又は予納税額の還付を受けるための申告となる場合には、サラリーマンの還付申告と同様、年明け直ぐから提出することが可能になりました。 2.納期限 納付する場合の納期限は、原則、次の日です。 <税目> <納期限> ●所得税・・・平成24年3月15日(木) ●贈与税・・・平成24年3月15日(木) ●個人事業者の消費税等・・・平成24年4月2日(月) 住民税の確定申告と間違われてしまい、後日納付書が送られてくると勘違いされる方がいらっしゃいます。上記確定申告に関しては、そのようなことはなく、たとえば現金で納付する場合には、上記納期限までに所定の納付書で納付しなければ、延滞税という罰金がとられてしまいます。納付書は提出する税務署でもらうことができますので、提出時に納付書をもらい、その場で金額を記載して、金融機関に持ち込んで納付手続きを行いましょう。平日に金融機関へ出向くのが時間的に難しい場合には、納付税額30万円以下であれば、税務署への提出時にコンビニ納付を希望すると、コンビニで納付することができる納付書を発行してもらえます。 また後日と、机の引き出しやバッグへしまい込んでしまうと、忘れてしまいます。提出→納付手続き、という一連の流れの中で処理を行うと納付を忘れません。 なお、所得税や消費税等であれば、振替納税による納付方法もあります。振替納税の場合には、事前に振替納税の手続きを申告書の提出先である税務署で行います。実際に振り替えられる日は、上記納期限ではなく、平成23年分であれば次の日にちになります。 <税目> <振替日> ●所得税・・・平成24年4月20日(金) ●個人事業者の消費税等・・・平成24年4月25日(水) 振替納税として引落し対象となる口座は必ず覚えておき、上記振替日に引落しができる残高があるようにしておかなければなりません。もし、残高がなく引落しができなかった場合には、延滞税がとられてしまいます。この場合の延滞税の計算は、振替日の翌日から実際に納付した日までではなく、本来の納期限である3月15日や3月31日の翌日から実際に納付した日までとなります。 いずれにしろ、余分な税金(罰金)を払わないようにしたいものですね。 ≫≫[税務・経営最新情報]のバックナンバーはこちら http://www.teidan.co.jp/taxPROFILE
| 小森裕史(こもりゆうじ) |
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| 1974年、東京都生まれ。 府中市の本村会計事務所に勤務。 税理士・中小企業診断士として、中小企業の経営を支援。 <本村会計事務所 http://www.motomura-tax.jp/> |
[特別インタビュー]現代女性のセックス観とは
今後のラブホテルにおいて、女性視点のラブニーズの具現化は、重要なカギとなる。1996年に、日本で初めて女性が経営する女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を立ち上げ、女性のセックス観に関する多数の著書もある、北原みのり氏に現代女性のセックス観を聞いた。 保守化が進む女性のセックス観 ――『アンアンのセックスできれいになれた?』(朝日新聞出版)を昨年8月に出版。『アンアン』のセックス特集から、女性のセックス観の変化を社会的な背景も含めてまとめられました。この本を書かれたきっかけは。 北原 1989年の特集「セックスで、きれいになる」は、高校を卒業したばかりの私にとって本当に衝撃的でした。「セックスいいじゃん、きれいになるじゃん」という明るさ。セックスの話なのにきれいでお洒落。女性もセックスを利己的に楽しんでいいんだという女性目線。世界観が変わりました。 それから20年、2009年の特集を見たら、驚くほど保守化していた。男に愛されたるためのセックス、彼に喜んでもらうためのセックス……。性体験は低年齢化し、女は肉食化しているといわれながら、女性にとってセックスが楽しいものではなくなっているのではないか。いつからそんなふうに変わってしまったのか。それで70年の創刊号から読み返してみたのです。 ――70年代以降の、女性のセックス観の変化とは。 北原 70年代は、いまよりもずっと処女が大切という価値観が強かったし、奔放なセックスに対する抵抗感もあった。そこでの「もっと自由にセックスしていいんだよ」というメッセージは、いま読んでも、信じられないほど斬新で刺激的。そして、80年代になると、時代の代弁者として読者目線でエロく明るくセックスを語りはじめて、「セックスで、きれいになる」につながっていった。 それが、97年に「愛あるセックスだけがあなたをきれいにします」という方向に変わってしまった。援助交際が社会的問題になりはじめ、東電OL事件が起きた年です。80年代の「女性も気持ちいいセックスをしよう」というメッセージが消えてしまった。それ以降、男に愛されるための「技術特集」になってしまった……。 ――いまの若い女性は、自由を放棄してしまっている……。 北原 自由はいらない、と言っているのではなく、もっと保守的な価値観。ラブホテルでお金を使って楽しいセックスをするよりも、お金は将来のためにとっておき、家で彼とまったり過ごすほうがいいという価値観。刺激的に遊ぶ、自分の身体の欲望のままに楽しむ、そういう価値観がなくなってきていると感じます。 さらに、恋愛そのものが面倒くさいとセックスレス化も進んでいます。恋愛しない、セックスもしない、だからラブホテルにも行かない。歌舞伎町のホテル街を歩いても、若いカップルは少ないですよね。中高年のほうが多いように思います。 ――若者のセックスレス化、業界でも危機感を抱いています。とくに草食系男子、生々しく肌を合わせるよりも、ネットでバーチャルで欲望を満たそうとする傾向。若い女性は……。 北原 そんな男と付き合いたいと思う女性はいないですよ。嫌ですよ。だからみんな韓流に走っちゃう。 でも、いまの20代の女の子のほうも、そんなにセックスをしたいとは思っていませんね。性欲の強い子もいますが少数派でしょう。どちらにしてもセックスにお金と時間をかける若者は少なくなっています。そもそもセックスが特別なものではなくなっている。ラブホテルに無理して行くという若者は少なくなっているし、そんな経済力もない。ラブホテルから足が遠のいていると思います。 大人の女性がエロくなれる空間を ――96年に、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を立ち上げられたきっかけは。 北原 女性向けのセックスグッズショップができて話題になっていたので見に行ったのですが、商品自体は従来のもの……。それで、女性向けって何だろうと考えたのがきっかけでした。女性にとってバイブは、ペニス型である必要はなく指型のほうが使いやすい。男のことは考えずに女性目線の商品を考えていこうと思ったのです。前年にインターネットのHP制作会社を起業していたこともあって、当初からネットショップでスタートしました。 ――現在、女性向けを謳うセックスグッズショップも増えてきました。 北原 スタートしてもすぐ辞めてしまうケースもみられます。日本のセックスグッズのマーケットというのが、いま、よく見えないんですよ。 主要顧客が40代以上。日本のセックス産業でこういった年齢層がメインとなっているのは、これまでなかったと思います。いまの40歳前後より上の年代の女性というのは、20代からセックスに対する欲望を肯定的に捉えて、そのためにお金も使ってきた。それが40代になっても変わらないのです。 セックスグッズ業界全体でみると、バイブは全体の7割が3,000円以下。3,000~1万円は、ほとんど売れない。残りが1万円以上。3,000円以下で頑張るか、高級路線にいくか。それは、20代を狙うか、40代以上を狙うか、ということにもなる。私のショップは、40代以上のほうが自分が楽しむためにグッズを購入してくださっています。今後、若い人にどう手に取っていただくか、考えています。 ――以前のラブホテルでは、セックスグッズがよく売れていました。 北原 みんなラブホテルで買っていましたよね。私も初めてバイブを買ったのはラブホテルでしたよ。 ――それがいま、あまり売れなくなっている。ネットで手軽に購入できるからなのか、商品に魅力がないのか。女性に支持されるセックスグッズというのは……。 北原 簡単です。身体にいいかどうか、素材と安全性。そして使いやすいかどうか。台所用品と同じです。見た目のエロさじゃありません。男の欲望をそそる方向でつくられてきたから、グロテスクな形や色になる。実際に使う女性は、そんなことは求めていません。 海外のセックスグッズショーを見に行くとわかりますが、最近では日本のバイブが世界で通用しなくなっているんです。気持ち悪い、と。時代のニーズと大きくズレてきている。男目線でつくってきて、女の意見を聞かなかったからです。 ――欧米で人気のセックスグッズとは。 北原 形や色がきれいで、音が静かで、壊れない、そういうのが主流ですね。日本のようなグロテスクなペニス型はほとんどみられません。 ――ラブピースクラブでいま売れている商品というのは。 北原 膣トレグッズは人気がありますね。私のショップで発売したのは10年以上前。女性がセックスでもっと気持ちよくなるためにと発売したのですが、現在の若い女の子は、彼に喜んでもらうためにと使っているようです。 最近は、「気持ちよくオナニーしよう」よりも「もっとセックスしましょう」というメッセージを発信したいと思っています。そこで、カップルで使える商品、たとえば質にこだわったマッサージローションの提案などに力を注いでいます。実際に羽根とローションのセットなどはよく売れていますよ。 ――最後に、女性が望むラブホテルとは、どんなホテルでしょうか。 北原 清潔で安心して使えることが一番。そして後ろめたさなく入れること。レジャーランド的な楽しさや過剰なサービスよりも、ゆっくり抱き合っていることに集中できるほうがいいですね。 ラブホテルというのは、大人が気持ちよくセックスできる場所です。大人の女性がエロさを感じて、そのエロさを楽しめる空間がほしいですね。ラブホテルは旅館業ですが、セックス産業の意識をもってセックス文化を先導する役割も担ってほしいと思っています。セックスを楽しむことを、プロフェッショナルとして提案してほしいですね。 ――女性にとって気持ちのよいセックスとは。 北原 女性といっても一人ひとりみな違いますから、唯一の答えはないでしょう。ただ、言えるのは「男はもっと女の話を聞け」ということ。体験していないことはわからないから、本当に気持ちのよいセックスとは何か、カップルで一緒に探っていくことが大切です。ラブホテルは、そのための空間であってほしい。こんなラブホテルで楽しんでほしいというこだわりを提案していけば、もっと魅力のある存在になっていくと思います。PROFILE
| 北原みのり (きたはら・みのり) | ラブピースクラブ代表 1970年、神奈川県生まれ。津田塾大卒業後(卒論は性教育)、日本女子大大学院で教育心理学を学ぶ。 エロ本制作のアルバイト等を経て、95年にHP制作会社を起業。 96年に女性向けセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を設立。 『アンアンのセックスできれいになれた?』ほか、女性のセックス観に関する著書も多数。 |
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| 掲載 | LH-NEXT vol.11(2012年1月31日発刊) |
NEXT対談
デザインと一体化したラブニーズ演出と多様性が新たな顧客を創造する 昨年の風営法政令改正で新たなスタートを切ることになったラブホテルだが、厳しい市場環境下、負のスパイラルから抜け出せない状況が続く。政令改正によって主流となった4号営業ホテルが、現状を打開し、厳しい環境を生き残るためにどのような方向に向かえばよいのか。独自の取組みで評価される2人の設計デザイナーに、徹底討論していただいた。 ㈲デザインスタジオ ハーフムーン 代表取締役 山口 好孝 ㈲デコラボ 代表 佐々木 智美 司会:季刊『LH-NEXT』編集長 多田義則 厳しい市場環境下でも売上増加ホテルはある ――ラブホテルの現状をどのように捉えているのか。まずお聞かせください。 山口 市場環境は、マクロ的(社会全体)にもミクロ的(ラブホテル業界)にも非常に厳しい状況にあります。 しかしバブル崩壊後の失われた20年のなか、リーマンショックや東日本大震災などの後でも、営業実績を低下させないホテル、あるいは伸ばしているホテルが実際に存在するわけです。 私自身、この業界の設計に携わって20年以上になりますが、以前からラブホテル・レジャーホテルとは「ユーザーの基本的欲望の昇華装置」と定義してきました。基本的欲望とは自我欲と性欲、つまりユーザーそのもの。昇華装置とはホテルのハード(設備)とソフト(サービス)のこと。この3つの要素が融合し共鳴し合った時に初めて顧客満足が得られ、強い営業体が構築されると考えています。実際に、この3要素の本質を捉えた対応をし、共鳴しているホテルは、前年比で売上2桁増という実績を残しています。現在の厳しい市場環境でも、打ち手次第で売上を伸ばすことはできるといえます。 ――女性の視点から見て、現在のラブホテルはいかがでしょうか。 佐々木 私は、商業施設等の壁画や美術造形などのアートワーク中心の仕事をしてきて、ホテルを手掛けるようになったのは8年ほど前からです。当初は、まさに女性客の視点で、もっと自由に、もっと完成度の高いインテリア空間を創りたいと思って参入したのですが、実際に取り組んでみて、やはり宿泊施設として必要な機能やストレスなく過ごせる空間という基本の重要さを再認識しました。基本があっての意匠です。 山口 清掃が行き届かない、嫌な臭いがする、空調の効きが悪い、シャワーの水圧が弱い……基本的な「おもてなし」の精神が見受けられないと、いくら魅力的なデザインや価格設定でもユーザーは決して満足しません。 佐々木 そうです。そして現在では、そういった宿泊施設としての基本と意匠、さらに運営も含めて総合力の完成度の高さが従来以上に求められているように思います。不況とはいっても、ニーズのある施設には、お客様は足を運びお金を払ってくれます。エステサロンも手掛けているのですが、この分野は、不況でもとても元気です。 山口 女性は、美を追求することにお金を惜しみませんね。ホテルのサービスでも、エステセットなど女性目線に対応したものは評判がいいですね。 ――昨今、若者層のホテル離れが指摘されていますが……。 山口 実際の利用状況を観察すると、本来の中心顧客層である30代の利用の落込みが著しい。この年代は現在の経済環境の影響を最も強く受け、経済的に困窮し、慎重な消費行動の傾向が強くなっていると分析しています。また、バブル崩壊後に生まれた20代は、消費の発想の基本が節約・倹約であり、そもそも多くを要求しない傾向で、基本的欲望の低下さえ感じ取れます。 ラブホテルのユーザーのすそ野を広げるためには、もっと「楽しさ」の演出が必要でしょう。愛する人と2人で楽しめる空間。コンセプトやデザインの切り口はリラックスでもハピネスでもいい、とにかく脳内にドーパミンを発生させるような楽しい空間。単に充実した設備の個室空間を提供すればいいというわけではなく、楽しい!また来たい!と思わせる空間。本来の中心利用者層である若者世代への動機付けと、実際の利用行動の促進には、それしかないと思っています。 佐々木 経営者の方々から「コストを掛けられないから、シンプルで飽きのこないデザインを」とよく言われます。でも、シンプルだから飽きがこないかというと、そうではありません。デザインの完成度が高ければ魅力は持続します。お金のない若者層といっても、インテリアやデザインの感性は豊かで敏感です。彼らが魅力を感じるような、完成度の高いインテリア空間が必要だと思います。 そして4号営業であれば、そこに性的な刺激の要素を“いかにも”的ではなく、自然に取り込んでいく。新しいお客様を創り出していくには、そういった客室空間が必要だと思います。 ――各種の宿泊施設の同質化、ボーダレス化については。 山口 むしろ、歓迎すべき傾向の部分もあると考えています。ユーザーは記念日にはシティホテルを、普段の週末はラブホテルをといったように、TPOやシーンに合わせて選択肢の一つとして捉えていると思います。であるならば、同質化により同列に認識されることによって、よりバリューの高いラブホテルへの誘導が期待できるのではないかと考えます。立地とブランドを除けば、設備・システム・サービス・価格など総合的に優れた施設だといえるわけですからね。 ただし、そこでシティホテルと差別化しようと、4号営業すべてで性的な刺激の演出を強化しようとは思いません。あくまで地域の状況のなかでの判断が重要。周辺ホテルと同じホテルをつくっても集客力とはならないわけですから。同時に、4号営業であっても客室すべてをラブニーズ重視の方向にはしない。ユーザーの嗜好は多様です。 客室ごとに異なる空間バリエーションが必要であり、総合的な「楽しさ」の演出のなかに、性的な刺激のあるエッセンスが見え隠れすることが、ラブホテルの優位点だと思います。 佐々木 客室ごとに異なるデザインという多様性の提供は重要ですね。そして、もう1つ。4号営業では、プライベート性を確保した営業ができることも大きなメリットです。地域によっては人目に付きたくないという根強いニーズがあります。これを活かすために理想を言えば、敷地入口から駐車場、エントランス、通路と、客室に至る動線をシーンごとに、プライバシーを確保しながら客室への期待が高まるようなデザインをしていきたいですね。 山口 しかし残念ながら、現在はそこまでの予算がないケースがほとんど。そこで、通過するだけの廊下は、クロスと照明だけで雰囲気を創り出しコストを抑え、立ち止まる場所やエレベーター周囲などは、イメージを印象づけるデザインを施す。そういったやり方が現実的ですね。 佐々木 コスト配分が重要ですね。 入念なマーケティングと変化への対応が重要 ――客室の内装をデザインするうえで、重視していることは。 佐々木 近年は、コストを抑えるために既存の造作や素材をできるだけ活かしたいという制約が多いのですが、そのなかで、できるだけ安心や温もりを感じていただける雰囲気を醸し出したい。自宅の生活空間にはない雰囲気だけど、温もりがある。そういった空間です。そのためには、色と照明で五感に訴えることが有効的ですね。とくに、日本人は色を使うのが苦手な人種です。多彩な色を使って最終的には調和が取れている空間は、新鮮さを感じさせ訴求力が高いといえます。 ――女性から見た、女性に好まれるデザインとは。 佐々木 言葉で表現するのは難しいのですが、たとえば、プリンセスをテーマにしたデザインなら、少女らしさがありながら幼稚にならない、年齢に関係なく贅沢な気分で過ごせる空間、といったニュアンス。ローコストで対応するには、ベッドの天蓋やファブリック、インテリアなどのコーディネートですね。ショーウインドのディスプレイなども経験してきましたが、そういった小技を有効に活用しています。 ――その他、改装時の重視点は。 山口 マーケティングです。私は、設計着手の前に近隣の競合店を実際に利用して、サービス内容やアメニティ、スタッフの対応まで細かく観察し分析します。それをもとに経営者とグランドデザインの検討に入る。徹底した事前調査と入念な分析、これが投資の優先順位の決定根拠になりますから、設計デザイン業務の基本中の基本だと思っています。 同時に、現場で施工する現場監督や職人さん、運営スタッフとのリレーションも重視しています。ステークホルダー、つまり関わる人たち全員が「いいホテルにしたい!」という意識があると、やはり結果が違う。ユーザーの満足度にも確実に影響を与えます。 佐々木 それは、従業員にも当てはまりますね。繁盛店は、従業員の雰囲気が違います。 山口 空気を淀ませず、常に動いていないといけない。以前は10年ひと昔、もしくは5年ひと昔でしたが、現在は3年で大昔です。市場は生き物であり、刻一刻と変化している。いま、この瞬間にどう動くか? 敏感にアンテナを張って情報を得て常に動いていく。それが現在の最重要経営課題ですね。 佐々木 とくに女性は、食べ物や美容に関する流行に敏感です。いま、カタツムリパックが注目されているけど、次は何か。常に流行の変化を捉え、サービスに取り入れていけば、お客様の満足度は高まるはず。料金と満足度の関係は、“お得感”です。流行を捉えたサービスは、お得感につながるし、その印象は強く残ります。 また改装時に、私は、建物だけでなくホテルのロゴの見直しも重視しています。お客様が受ける印象を大きく左右する要素ですからね。 山口 同感です。私もホテルのロゴやインフォメーションブック、メンバーカードのデザインに至るまで、目に見えるところ、手に触れるところ全てを提案します。CI(コーポレートアイデンティティ)、VI(ヴィジュアルアイデンティ)、BI(ブランドアイデンテティ)の構築です。これも非常に重要で、かつユーザーの琴線に触れる仕掛けが可能な要素だと思っています。 艶のある空間、自分が綺麗に見える空間 ――今後、4号営業らしさを出すためには、どのようなデザインが求められるとお考えですか。 山口 4号営業だからできる性的な刺激の演出は、条例で規制されていない地域であれば、もちろん取り入れていきます。ただし前述したように、周辺ホテルがすべて4号営業でラブニーズの演出が強化されているような状況なら、まったく別の切り口でデザインすることが必要でしょう。 また、4号営業だからといって、部屋の真ん中にSM器具を置くといった露骨なことはしたくない。一般の女性ユーザーは嫌がるでしょう。それらはデザインの中に隠し同化させる。一般ユーザーは支障なく素敵な空間として使え、興味のある人はそれらを使える、そのような空間デザインですね。 そして冒頭でもっと楽しさが必要と述べましたが、それに“艶っぽさ”を加味することも大切だと考えています。男女、年齢を問わず、ラブホテル利用時には、みんな艶っぽくなりたいはずです。例えば、シーン調光で、真っ白な空間が、レッドやパープルに変化したり、ベッドの天蓋の白い布が真っ赤に光ったり。そんな演出も有効です。 ――女性の視点から、性的な刺激の演出というと。 佐々木 確かに、4号営業の改装では、鏡やSM器具を設置してほしいという要望も少なくありません。ニーズはあると思いますが、やはり、あまりに露骨だと引いてしまう女性が多いと思います。私の場合も、できるだけ自然にインテリアのなかに溶け込ませるようなデザインを心がけています。 でも、それよりも、女性にとっては、“そこに居ると自分が綺麗に見える”ような空間、“いつもの自分ではないような艶っぽさ”を感じる空間、そういった雰囲気づくりを目指したいと思っています。 山口 男性ならカッコよく見られたいし、女性なら綺麗に見られたいですよね。4号営業に限らず新法でも同様ですが、艶っぽさがあって、エロチックなエッセンスがあって、カップルの愛が深まるような空間が絶対に必要です。それがラブホテルの顧客を創造していくことになると思います。また「可愛い」要素も、「癒し」要素も必要。最終的に多様な要素のデザインで空間を構成することが、ユーザーを飽きさせない。集客力の継続につながります。 佐々木 いろいろなタイプの客室を利用したいという人もいますが、好みの客室を見つけてそこだけ利用するという人が意外に多い。他に空室があっても、好みの客室が空くのを待つというケースも少なくありませんね。 山口 昨年の東日本大震災以降、日本人の価値観は大きく変化しました。その観点から、今後のホテルづくりにおいては、コストコンシャス(過分なものを排除して必要最低限のコスト)、サスティナブル(基本性能が長持ちし修繕が簡単)、エコロジー(人や環境にやさしい)の3要素が、これまで以上に求められると考えています。これは4号営業も新法も同様です。そのうえで次の改装時期までロングランでユーザーにとってのバリュー、経営者にとっての収支を下支えできる設計デザインがより求められます。まずはユーザーの満足度を高め、結果として経営的な数字も高まる。ユーザー志向のなかで収益を確保できる、中長期的なホテルのグランドデザインを描きたいと思っています。とにかく、経営者も設計デザイナーもユーザーも思いは一緒ですが、楽しく利用でき、笑顔でチェックアウトできる、そんなホテル空間をつくっていきたいですね。 山口好孝氏の4号営業ホテル:デザインイメージの提案(PDF) 佐々木智美氏の4号営業ホテル:改装計画の進め方(PDF)PROFILE
| 山口好孝(やまぐち・よしたか) | ㈲デザインスタジオハーフムーン代表取締役
1967年、東京生まれ。 23年前にホテル中心の設計事務所に入社し2000年に同社を設立 |
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| 佐々木智美(ささき・ともみ) | ㈲デコラボ代表 東京生まれ。 美術造形会社を経て1997年に同社設立、 8年前からラブホテルのデザインも手掛ける |
| 掲載 | LH-NEXT vol.11(2012年1月31日発刊) |
NEXTインタビュー7~女性経営者に聞く「ホテルづくりの現状と今後」
今回のNEXTインタビューは、東京・豊島区で「ホワイトキャビン」を経営する㈱アートマンの代表取締役副社長・荒居美知氏と取締役・荒居加奈氏の姉妹にご登場いただき、現在のホテルに求められる女性の視点、そして厳しい市場環境への対応を伺った。 ホテル事業に携わって、初めて大変さを理解 ――ホテル事業のこれまでの経緯からお聞かせ下さい。 荒居(美) 約30年前に、母がはじめました。この「ホワイトキャビン」は同一建物でパチンコ店と複合した25室のホテルですが、この複合形態は当初からです。複合する相乗効果はほとんどないと思うのですが、母がホテルもパチンコも両方やりたかったことから、両方を一緒につくってしまおうと思ったようです。 私は、一般企業で働いた後に、サービス業に興味があってスイスのホテル学校に留学していたのですが、母のサポートが必要となって帰国し、10年ほど前からホテル以外の事業も含めて事業全体を統括管理するようになりました。ホテルに関しては、直接、現場を管理することまではできませんでしたので、運営面は支配人任せでやってきた、というのが実情です。そして、2007年から姉の加奈が、ホテルの管理を担当するようになりました。 荒居(加) 私は、広告代理店などに勤務した後、子供が生まれてからは専業主婦でしたので、ホテルの経営・運営については、まったくの素人。当初、“お客様はこれで満足しているのかな”と思う部分があっても、知識も経験もありませんから、キャリアの長い現場の支配人やスタッフの声を優先させてきました。飲食サービスにしても、出前の蕎麦と寿司だけだったので「ピザをメニューに加えたらどうか」と言うと、「客室が汚れるし臭いも残るから、やらないほうがいい」と(笑)。そんな状況でした。 当時このホテルは、2005年にKOGA設計で全面改装して、シックなスタイリッシュホテルとして、客単価の高い大人の層を中心に好調な集客・売上げでしたので、無理に変える必要もないという見方をしていました。 しかし、リーマンショック後、売上げが低下傾向となった。市場環境が大きく変化し、それに対応するために運営の仕方も変えなければ、と妹の美知とも検討しはじめたのですが、やはり現場は“ラブホテルはこういうものだ”という固定観念からなかなか脱することができない。従業員にとっては従来のやり方を続けたほうが楽だし無難だと思うのは仕方がないともいえますし、どのように変えればいいのか、変え方も知らないわけです。 荒居(美) そういった状況のとき、政令改正が問題となり、㈳日本レジャーホテル協会の説明会に参加。そこで、協会の方々とも知り合えた。それまでは、横のつながりもなく相談する同業者もいなかったこともあって、自分たちが業界のスタンダードからズレていることに気付かされ、これは、真剣に変革に取り組まなければならないと思ったのです。 荒居(加) ちょうどその頃、開業当時から務めてきた支配人も退職。しかし、経験の浅い私が指示して内部で変革するのは難しい、外部からの指導のほうがスムーズに変革を進められると判断して、協会の会合後に相談に乗っていただいた㈱レスティと昨年1月にコンサルティング契約を結び、変革に取り組みはじめたのです。 女性経営者ゆえのメリットを活かしたホテルづくりを目指す ――どういった部分を変更していったのですか。 荒居(加) 運営面全般です。まず清掃は、外注業者から内部スタッフに変更。これで、コスト抑制と同時に質の向上にもつながりました。飲食も、近隣のファミリーレストランと提携してそのメニューをケータリングできるようにした。これで飲食のオーダーが大きく伸びましたね。そのほか、細部のサービスも見直し、アメニティグッズを充実させ、貸出のシャンプー・リンスなども豊富に揃えました。また、料金体系も見直しました。競合店と比べるとかなり高い設定だったので一部客室の料金を下げるなどで、敷居を低くして新規客も利用しやすくしました。同時に、サービスタイムの時間設定なども変更しています。 また、4号営業の届出をしたので、野立看板を撤去したのですが、都市部立地とはいえ、集客において確実にマイナスの影響が出ています。そこで、ホテル自体は幹線道路沿いで視認性もよいので、4号営業なら施設外周看板に休憩料金も表示できるわけですから、懸垂幕で料金を告知し、同時に入口周辺には客室内の写真も使った看板を設置、どのようなホテルか一目でわかるようにしました。これは集客にかなり貢献していると思います。 荒居(美) ようやく錆びついていた歯車が動き出したような状況です(笑)。実際に、変革に着手してから、集客・売上げも徐々に回復しはじめてきました。とくに宿泊の組数が増加してきましたので、現在のお客様のニーズに合致しはじめてきたように思っています。 ――今後、どのようなホテルづくりを進めていきたいと思っていますか。 荒居(加) 実際にホテルを管理するまでは、こんなにコストがかかるものとは思っていませんでした。サービスを向上させようとすれば必ずコストがアップする。収益を確保するには、コストを抑えながらお客様に評価されるサービスを実施していかなければならない。たいへん難しいことですが、そこに面白さもあると感じています。さまざまなアイディアを出してチャレンジができ、その評価が、お客様の声や数字でわかるわけですからね。 以前もホテル内でアンケートを実施していたのですが、クレームはなかなか本社まで届かない。そこで昨秋から、本社宛てのハガキでのアンケートに変更しました。みなさん積極的に意見を書いてくれますから、そういったお客様の声も重視して、魅力の強化と売上げアップに取り組んでいきたいと思っています。 具体的には、女性客の目線で、こんなモノやサービスがあったらいいなと思われる要素を強化していきたい。そして、モノだけでなくホスピタリティマインドのある対応ができるようにスタッフ教育も進めたい。同時に、4号営業となったわけですから、所轄署に確認しながら法律の範囲内でお客様の望むラブニーズにも対応していきたいと思っています。 荒居(美) ラブホテルというのは、一般的にはまだ暗く隠微なイメージを持たれているように思います。もっと明るく、後ろめたさなく利用できるように変えていきたいですね。客室内は一般的なシティホテルよりも魅力的だと思いますが、シティホテルには、魅力的なバーやスパなどがある。将来的には、そういった要素も取り込んで、総合的な魅力のある施設にしていきたいと思っています。現在、経営するホテルは1軒だけですが、もちろん店舗数も拡大していきたい。やはりサービス業というのは面白いですから、積極的に取り組んでいきたいですね。 ――今後さらに、女性経営者ゆえの感性を活かし、厳しい市場環境でも繁盛するホテルづくりを期待します。PROFILE
| 荒居美知(あらい・みち) | ㈱アートマン 代表取締役副社長
一般企業に就業した後、スイスのホテル学校に留学。 帰国後10年前からホテルを含め同社の事業全体を統括管理 |
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| 荒居加奈(あらい・かな) | ㈱アートマン 取締役
広告代理店等に勤務後、出産を機に専業主婦に。 2007年から「ホワイトキャビン」の管理業務に就く |
| 掲載 | LH-NEXT vol.11(2012年1月31日発刊) |








