警察庁、「平成22年中における風俗関係事犯等について」公開
警察庁は、4月7日、「平成22年中における風俗関係事犯等について」を報道発表資料としてホームページに公開した。これは、平成22年中の風俗関係事犯の取締状況や風俗営業等の営業所数をまとめたもの。
これによると、平成22年の風俗関係事犯の検挙状況は7,157件/7,685人で、前年(7,134件/7,716人)と比べると、件数で微増、人数で微減の状況だ。
このうち風営法違反は、2,876件/3,522人(前年・2,839件/3,577人)。その検挙内容をみると、件数の多い順に「客引き・つきまとい等」(585件)、「無許可営業」(580件)、「禁止区域等営業」(502件)、「年少者使用」(296件)、「従業員名簿備付義務」(243件)となっている。
また、主な風営関連業種の平成22年末の営業所数は、下記の表のとおり。ラブホテル等(4号営業)は前年比3.8%減の3,692軒となった。ただし、今年1月の風営法政令改正に伴い4号営業の届出をしたホテルも多く、4月現在では大幅増となっているはずだが、まだその実数は公表されていない。一方、主な他業種は、パチンコ店(パチスロ店含む)は前年比1.4%減の12,479軒。ゲームセンターも同7.48%減の7,137軒。一方、いわゆるデリヘル(派遣型ファッションヘルス等)は、平成18年に大幅に減少したものの、その後は増加傾向で、同8.5%増の15,889軒となっている。
主な風営関連業種の営業所数の推移
H17 | H18 | H19 | H20 | H21 | H22 | |
ラブホテル等 (性風俗関連特殊営業4号営業) |
6,414 | 4,167 | 4,031 | 3,944 | 3,837 | 3,692 |
ぱちんこ営業(7号営業) | 15,165 | 14,674 | 13,585 | 12,937 | 12,652 | 12,476 |
ゲームセンター営業(8号営業) | 9,515 | 9,091 | 8,652 | 8,137 | 7,662 | 7,137 |
派遣型ファッションヘルス等 (無店舗型性風俗特殊営業1号営業) |
25,727 | 8,936 | 11,236 | 13,093 | 14,648 | 15,889 |
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